看護師さんのキャリアアップといっても、いろいろあるそうです。
私は単純に婦長さん等の役職を持つことかなと思っていたのですが、そんなことだけではないみたいです。
看護師になる方は、きっと、もともと「人の役に立ちたい」という志の高い方たちだと尊敬していますが、日々の仕事をしていく中で、さらなる理想がわいてきたり、もともとその先の夢を見据えている人達がいらっしゃるようです。
ひとつは進学。専門学校卒業生なら短大や大学へ。大卒なら大学院へ。この場合は、看護の「技術」ではなく、自分自身の「看護観」を見直したり深めたりしたい、という方が進まれるそうです。また、興味のある分野、例えば急性期だったり慢性期だったり、小児だったり精神看護だったり。そういった興味のある分野をあらためて研究をすることができるということです。
それから資格取得。例えば認定看護師や、専門看護師。自分の専門分野においてもっと習熟したいという方が進まれるそうです。でもこちらは、仕事と勉学との両立が必要で、かなりハードなようです。
それから、看護の経験を生かした、新たな領域への転職。保健師や、企業看護師、治験コーディネーターなど、看護師の経験のある方が求められている職場がいろいろとあるようです。
また、海外への留学。日本では経験できない看護技術を学ぶことができるそうです。
ただ、看護師の世界はまだまだ女性社会。結婚、出産、育児など、プライベートのライフスタイルとの両立をよくよく考えなければ、キャリアアップは難しいようです。看護師さんの平均の就業期間は5年だと聞いたことがあります。結婚を機に辞めざるをえない方が多いのだろうと思います。
でも、キャリアアップを目指していよいよ頑張っていきたいと思うのも、この年代だろうと思います。だいたい30歳前後というところでしょうか。仕事に慣れて、自分なりの仕事への誇りも持つことができる年代だと思います。
そんな中でキャリアアップを目指すというのはかなり勇気がいるし、また勇気だけではいけません。緻密なライフスタイルの見通しが必要になってくるでしょう。看護師の世界は、まだまだ女性社会。だからこそ、女性が輝ける職場環境作りが急がれればいいなと思います。
そして質の高い看護師さんたちを育てていくことができる環境が整っていけば、看護師不足の解消にもずいぶん繋がるのではないかなと思います。